赤ちゃんの歯ぐきに「白いポツポツ」を発見!これって虫歯?ママ・パパが焦る前にお伝えしたいこと

こんにちは。巣鴨・駒込エリアの「歯科風間医院」、院長の風間です。
赤ちゃんの可愛いお口の中を覗いたとき、歯ぐきに「白いポツポツとしたできもの」を見つけて驚いたことはありませんか?
「えっ、まだ生後数ヶ月で歯も生えていないのに虫歯?」 「何か悪い病気だったらどうしよう……」
初めての子育てならなおさら、我が子の小さなお口の異変に不安でいっぱいになってしまいますよね。
でも、どうぞ焦らなくて大丈夫です。実はこれ、赤ちゃんの成長過程でよく見られる一時的なもので、自然に消えることがほとんどです。今回は、その正体と見分け方、 Blanch 「受診すべきか」の判断基準まで詳しく解説します。
1. 正体はこれかも!赤ちゃんによくある「2つの白いできもの」
赤ちゃんの歯ぐきに見られる白いポツポツの多くは、以下のいずれかであることがほとんどです。
① 上皮真珠(じょうひしんじゅ)

- どんなもの?:歯ぐきにできる1〜2ミリほどの、真珠のように丸くてプツッとした白いできものです。前歯の近くによく見られます。
- 心配ない理由:赤ちゃんがお腹の中で歯を作るときの組織の一部(歯堤の残骸)が、うまく吸収されずに一時的に残ったものです。「真珠」という名前の通り、全く体に害はありません。
- 経過:痛みや痒みは一切なく、赤ちゃん自身も全く気にする様子はありません。生後数ヶ月から1年ほど経ち、下から乳歯が押し上げられて生えてくる頃には、自然にお口の中で消えてなくなります。 気にして触ったり、つついて取ろうとしたりする必要は一切ありません。
② 鵞口瘡(がこうそう)

- どんなもの?:歯ぐきだけでなく、頬の裏側の粘膜や舌の表面などに、まるでミルクのカスがへばりついたような、白い苔(こけ)のような膜が広がります。
- 心配ない理由:お口の中にもともといるカビの一種(カンジダ菌)が、一時的に増えることで起こります。赤ちゃんはまだ免疫力が未発達なため、体調の変化や寝不足、ちょっとしたバランスの崩れで菌が増えてしまうことがあるのです。
- 対処法:授乳の前後にお口の周りを清潔に保ったり、哺乳瓶や乳首の消毒をしっかり行うことで、多くは数日から1週間ほどで自然に治っていきます。
2. 「ただのミルクのカス」との簡単な見分け方
「ただのミルクが残っているだけかな?」と迷ったときは、以下の方法で試してみてください。
お茶や白湯を少し飲ませてみたり、清潔に洗って濡らしたガーゼを指に巻き、優しくツンツンと拭ってみます。
- サラッと簡単に取れる場合:ただのミルクのカスです。心配ありません。
- 拭っても取れない場合:上皮真珠や鵞口瘡の可能性があります。デリケートな赤ちゃんの粘膜を傷つけてしまうため、取れないからといって無理にこすったり、剥がそうとしたり、爪で引っ掻いたりすることは絶対に避けてください。そのままそっとしておくのが一番です。
3. 【要チェック】歯医者さんや小児科を受診すべき「判断基準」
基本的には自然に治るものが多いですが、以下のような様子が見られる場合は、無理をせず歯科医院や小児科を受診してください。
- 白い部分がだんだん広がっている、または数が増えている
- 鵞口瘡の範囲が広がり、喉の奥まで進んでしまうと赤ちゃんが不快感を覚えることがあります。
- おっぱいやミルクの飲みが悪くなった(嫌がる)
- できものの周辺が炎症を起こして、吸うときに痛がっている可能性があります。
- 白いポツポツの周りの歯ぐきが、赤く腫れている
- 雑菌が入って別の炎症を起こしているケースが考えられます。
「特に痛がってはいないけれど、見ていてやっぱり不安」という場合も、確認のためだけに来院いただいて全く問題ありません。プロの目で見て「大丈夫ですよ」と言ってもらえるだけで、ママやパパの心の負担は軽くなるはずです。
院長からのメッセージ
初めての子育ては、毎日のすべてが手探りですよね。お口の中のほんの小さな変化ひとつでも、ネットで検索してはハラハラしてしまう親御さんの気持ちは本当によく分かります。
私は地域の保育園や幼稚園の園医を務めると同時に、自身も2人の子どもを育てるパパでもあります。だからこそ、親御さんが「心配だな」と思う優しい気持ちにどこまでも寄り添いたいと思っています。
「このくらいで歯医者に行くなんて恥ずかしい」なんて遠慮する必要はまったくありません。お散歩がてら、いつでも気軽に当院を頼ってくださいね。
