夏バテで虫歯・歯周病が悪化!?猛暑を乗り切る「お口の熱中症・ドライマウス」対策

こんにちは。巣鴨・駒込エリアの「歯科風間医院」、院長の風間です。
猛暑が続く8月。「なんだか身体がだるい」「食欲が出ない」といった夏バテを感じてはいませんか?
実は、体と同じように「お口の中」も夏バテ(お口の熱中症)を起こしている可能性があります。
「最近、お口の中がネバネバして気持ち悪い」 「歯ぐきが浮くような感じや、むず痒さがある」 「しっかり歯みがきをしているのに、口臭が気になる」
こうしたお悩みの背景には、夏の暑さやエアコンによる「ドライマウス(お口の乾燥)」が隠れているかもしれません。今回は、夏に増えるお口のトラブルの原因とメカニズム、そして今日からできる正しい予防法について詳しく解説します。
1. なぜ夏に「お口のトラブル」が増えるのか?3つの意外な原因

「夏になると歯や歯ぐきのトラブルが増える」というのは、実は医学的にも非常に理にかなっています。主な原因は以下の3つです。
① 汗をかくことによる「唾液の減少」
猛暑の中で大量の汗をかくと、体内の水分が失われ、真っ先に唾液の分泌量が低下します。 唾液には、お口の中の食べカスや細菌を洗い流す「自浄作用」をはじめ、細菌の繁殖を抑える「抗菌作用」、お口の中の酸性を中和する「緩衝(かんしょう)作用」など、歯を守るための重要な役割が備わっています。唾液が減ってお口が乾くと、虫歯菌や歯周病菌が一気に繁殖しやすい環境になってしまうのです。
② エアコンや冷たい飲み物による「自律神経の乱れ」
屋外の猛暑と冷房の効いた室内の激しい寒暖差、また冷たい飲み物の摂り過ぎなどは、自律神経のバランスを乱す大きな要因となります。 自律神経が乱れると、サラサラして抗菌作用が高い唾液(副交感神経優位)ではなく、ネバネバした唾液(交感神経優位)が出やすくなります。その結果、お口の乾燥感や粘つき、口臭がさらに強まってしまいます。
③ 清涼飲料水やスポーツドリンクの「ダラダラ飲み」
熱中症対策として、スポーツドリンクやアイスコーヒー、炭酸飲料などを飲む機会が増える季節です。 しかし、これらの飲み物の多くには相当量の「糖分」や「酸」が含まれています。お口の中が乾燥して唾液の中和作用が落ちている状態でこれらをちびちびと「ダラダラ飲み」していると、歯のエナメル質が酸で溶ける「酸蝕歯(さんしょくし)」や虫歯のリスクが跳ね上がってしまいます。
2. 今日からできる!「お口の夏バテ」を防ぐ4つのセルフケア
お口の乾燥を防ぎ、夏の不快感やリスクを解消するためのセルフケアをご紹介します。
1. 水分補給は「お水」か「無糖のお茶」をこまめに
スポーツドリンクや清涼飲料水は、大量に汗をかいた時など必要な場面にとどめましょう。日常の水分補給は、お水や麦茶など無糖の飲み物を「少量ずつこまめに」飲むのがポイントです。お口の中を湿らせるイメージで水分を摂りましょう。
2. 簡単!「唾液腺(だえきせん)マッサージ」でお口を潤す

お口の中にある唾液が出やすいポイントを刺激することで、サラサラとした良い唾液の分泌を促すことができます。食前やお風呂上がりに行うのが効果的です。
- 耳下腺(じかせん):上の奥歯あたりの頬に指を当て、後ろから前へ向かって優しく円を描くようにマッサージします。
- 顎下腺(がっかせん):アゴの骨の内側の柔らかい部分に親指を当て、耳の下からアゴの先に向かって3〜4箇所を順に優しく押し上げます。
3. 意識して「鼻呼吸」を心がける
暑さや息苦しさから口呼吸になってしまうと、取り込んだ空気によってお口の中が一気に乾燥してしまいます。普段から口を軽く閉じ、鼻で息をするよう意識してみましょう。
4. 連休前にプロのケアで「バイオフィルム」をリセットする
お口の中の乾燥によって急増してしまったバイオフィルム(細菌の塊)や歯石は、普段のハミガキだけでは落としきれません。歯科医院での専門的な器具を使ったクリーニングで一度キレイにリセットしておくことが、最も確実な予防策です。
院長からのメッセージ
「たかがお口の乾燥」と甘く見ていると、夏バテで体の免疫力が落ちているタイミングで、一気に歯周病が悪化したり、夜も眠れないほどの激しい歯の痛みに襲われたりすることがあります。特に、歯科医院が休診に入るお盆休み期間中にトラブルが起きてしまうと、すぐに応急処置を受けられず大変な思いをしてしまいます。
当院では、お口のクリーニングはもちろん、一人ひとりの生活リズムや体調に合わせた「夏の予防アドバイス」を行っています。
本格的なお盆休みや帰省、夏休みのお出かけに入る前に、ぜひお気軽にお口のチェックやメンテナンスにいらしてくださいね。
